こどもの健康診断を見学して来ました。

滋賀県内避難者の会

2012年03月19日 19:20

『滋賀県内避難者の会』代表 井上宗純 さんより

■こどもの健康診断を見学して来ました。

昨日3月18日の午前中、京都のある診療所で行われたこどもの健康診断を滋賀県内の医師、看護師、検査技師の方々と見学して来ました。

検査対象は京都に避難している15歳未満のこども。昨日は40名の参加者がありました。

◆検査項目は次の内容です。

①問診

②血圧の測定、検尿、末梢血、白血球分類、甲状腺機能検査(FT4・TSH、マイクロゾームテスト)、甲状腺エコー、心電図

③診察

また事前に避難元や原発事故からこれまでの生活の様子、自覚症状などの情報提供をしてもらっています。

この検査内容は通常の健康診断では考えられないほど詳しい内容です。
これはもちろん放射線による健康被害を想定してのことです。

福島県では18歳未満の県外避難者に対しても警戒区域から始めて線量の高い市町村を優先して、3年以内に全員の健康診断を実施する予定です。

これは3月11日に福島県にいたすべての子どもが対象となります。
したがっていつかは健康診断のお知らせが届くはずです。

しかし福島県の検査内容は甲状腺エコーのみであり、血液検査や尿検査はありません。
これらのことから小さなお子さんをお持ちの保護者の皆さんの不安を払拭するためには、昨日と同様な健康診断が望ましいと思います。

滋賀県内で同様な健康診断を実現するためにはいくつかの問題を解決する必要がありますが、今後避難者の会として実現に向けて努力して行きたいと思います。

会としては特に小さなお子さんをお持ちの保護者の皆さんのご意見をお待ちしています。


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